本当に元に戻れる?乳がん治療後の仕事復帰
こんにちは、つくしです。
治療が落ち着いてからの仕事復帰。
多くの方が悩まれるテーマではないでしょうか?
身体の不安を抱えながら職場に戻ること。
それは、想像以上に大きなエネルギーを必要としますよね。
今日は、私がどのようにして仕事復帰をしていったのかを、お話ししていきたいと思います。
なぜこの話を書こうと思った?
私は、手術と抗がん剤治療中のおよそ半年間、病気休暇をいただき、治療に専念していました。
その後、放射線治療が始まる頃から短時間勤務で職場復帰することになったのですが、正直「本当にまた戻れるの?」という不安がありました。
でも、病休をいただいていたことや、「辞めたら生活はどうなる?」という思いから、退職は選びませんでした。
抗がん剤治療が順調に進み、復帰が近づくにつれて、不安と戸惑いがどんどん大きくなっていきました。
徐々に体調は回復していったものの、以前とはやっぱり違う体の感覚。
少し動くと立ちくらみやめまいが起き、疲れやすさもありました。
身体を使う仕事だったので、「どこまでできる?」「迷惑をかけてしまわないかな?」と、たくさん考えました。
そしてもう一つ、若くして乳がんになったことによる周囲の目線も気になっていました。
髪の毛がなくなったこと、手術内容もある程度知られている中で、誰かに何かを言われるのでは…と、心配していました。
復帰後の働き方は人それぞれ。
身体の状態や生活状況、考え方によって本当にさまざまだと思います。
だからこそ、私と同じように悩んでいる方、迷っている方に、この経験が届けばうれしいです。
治療中に仕事をどう感じていたか?
治療中は、良くも悪くも仕事のことを考えずにいられました。
というよりも、体調がつらい時には、仕事のことを考える余裕なんてなかったのが正直なところです。
ただ、最初の頃は1ヶ月ずつ休暇延長の手続きをしていたので、その度に「本当に抗がん剤をしながら働けないのか?」と悩んでいた時期もありました。
けれど、抗がん剤6クールが終わるまでは無理せず治療に専念しようと決めたことで、少し気持ちに余裕が生まれました。
現実的に考えて、治療をしながら働くことは難しい。
ありがたいことに、職場が治療に集中できる環境を整えてくれていました。
治療と休息のルーティンの中で、「いっそ仕事を辞めてしまおうか…」と思ったこともあります。
でも、もし辞めてしまったら、これから先の治療は?再発したら?
そう考えると、やっぱり現実的に難しい選択でした。
復帰が近づくほどに高まった不安
復帰予定の約3週間前に、最後の抗がん剤が終わりました。
治療をやりきった達成感と同時に、復帰への不安がどんどん大きくなっていきました。
「本当にまた前のように働けるの?」
「ウィッグで職場に行くの?帽子にする?」
「乳がんになった私のこと、周りはどう見ている?」
ちょうどその頃、上司から復帰後の勤務について相談がありました。
「週5日、フルタイムでの勤務は可能ですか?」と。
体調についてこちらから伝えていなかったので当然のことかもしれませんが、正直驚きました。
間もなく放射線治療が始まることや、体力面での不安を正直にお伝えしたところ、
「まずは週5日・4時間勤務から放射線治療と並行で」という形に調整していただけました。
復帰してみて思ったこと
同じ部署への復帰。
仕事内容の都合もあり、ウィッグではなく帽子で出勤しました。
最初は少し驚いた表情をされる方もいましたが、皆さん温かく迎えてくださり、ほっとしました。
メインで動くというよりはサポート的な役割。
それでも常に身体を動かしていることが多く、最初の頃はめまいや立ちくらみが頻繁にありました。
「大丈夫?」「疲れたら休んでね」と声をかけていただけて、
「求められているのは以前と同じ働きではなく、今の自分でできることなんだ」と、少し安心できました。
最初から「戻ったところで足手まといなのでは…」と勝手に思い込んでいましたが、
正直、100%元どおりに働くのは厳しかったです。
幸いにも、上司や同僚の理解があり、治療と仕事の両立をさせていただけたことに感謝しています。
今、振り返って思うこと
「本当に戻れるのか?」
「前のように働けるのか?」
そんな不安しかなかった復帰前。
でも、最初は短時間勤務からスタートできたことで、最初の大きな壁を乗り越えられました。
私の場合、いきなりフルパワーで復帰していたら、続けることはできなかったと思います。
焦らず、少しずつ。
それが、続けるためのコツだったのかもしれません。
これから復帰を考えている方へ
治療後の仕事復帰。
本当に難しいですよね。
「前のように働けるの?」
「周囲に迷惑をかけないかな…」
たくさんの不安があると思います。
でも、自分の身体のことは、自分にしか分かりません。
どこまでできるのか、どこからが無理なのか。
それを周囲と相談しながら、一つずつ乗り越えていけると思います。
焦らなくて大丈夫。
少しずつ、自分のペースで。
もし、同じように感じている誰かの参考になれたなら、嬉しいです。

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